第５３回全国高校軟式野球選手権南部九州大会は２８日、熊本市の藤崎台球場で決勝があり、河浦と文徳の県勢同士が対戦した。投手戦の末、河浦が２−１で勝ち、３年ぶり１４回目の優勝を決めた。河浦は８月２５日に兵庫県で開幕する全国大会に出場する。

決勝戦（藤崎台）

　第５３回全国高校軟式野球選手権南部九州大会は２７日、熊本市の藤崎台球場で始まった。鹿児島、熊本県から計４校が出場して準決勝２試合があり、河浦と文徳がともに勝って２８日の決勝に進んだ。

　河浦は同点で迎えた七回、四死球で満塁の好機を作り内野ゴロで勝ち越し点を挙げた。八回にも加点して逃げ切った。鹿児島実は三回に先制したが、後半は打線が振るわなかった。

　文徳は八回、同点に追いつかれたが、延長十回、三宅と木崎の長打２本で勝ち越し、競り合いを制した。鹿児島育英館は激しい追い上げをみせたが及ばなかった。

　河浦の松本義史監督は「序盤から中盤にかけてのピンチで踏ん張ったのが勝因。この勢いで優勝を狙いたい」と話した。文徳の後藤薫監督は「プレッシャーからミスが出た。決勝は軟式球児の最高の舞台。思い切って戦わせたい」と語った。

　決勝は２８日午前１０時から藤崎台球場である。優勝校は８月２５日から兵庫県である全国大会に出場する。

　▽準決勝

鹿児島実

　　００１　０００　０００　　１

　　００１　０００　１１×　　３

河浦

　（鹿）宮園、西−川内大

　（河）山本、吉村−里崎

▽二塁打　菅原準（河）

　▽同

文徳

　　０１０　１２０　０２０　１　　７

　　０１０　００２　１２０　０　　６

鹿児島育英館

　（延長十回）

　（文）坂本−三宅

　（鹿）轟木、泉−永田

▽三塁打　坂本、木崎（文）

▽二塁打　三宅（文）轟木、柳田（鹿）